つぶろっく

オルタナゴヤのGW名物「鶴ロック」がさらに「フェス的要素」を廃して、コンパクトになった「つぶろっく」。

いやー、すごかった。

久しぶりなので、「名前だけ知ってるけど初見」のみなさんが多くて、とても楽しかった。

WEDNESDAY_EVEで「鶴ロック」に出たのは2005年だもんなー。久しぶりの雰囲気。

ちょっと全レビューしますね。


■三宅ヤスコ
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ポッドキャストの番組(?)という設定(?)で観客のみなさんからの悩み(?)についてタロットカード(?)で占い(?)をして出た数字(?)を音階に当てはめて(?)メロディ(?)を作り、その曲(?)に合わせて占いの結果(?)を話す(?)という謎が謎を呼ぶ怪演。普通に話されている部分も辻褄が合わず、占い云々以前に「何を言っているのかほとんどわからない」という衝撃のパフォーマンス。スーパーボール以来の戦慄。


■HADA
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エレクトロ・クラッシュな感じの衣装で、滋味のある弾き語り。ギターが上手くて、曲も素敵。今日はどのバンドも15分なので物足りない。またゆっくり観たいですHADAさん。MCで「次の曲のラップ・リリックを聴いてほしい」「次はメッセージ性の強い曲を」などと紹介するのだが、その本人押しの部分の伝わらなさ加減も凄かった。


■ジェット達
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■スティーブジャクソン
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鈴木さんがドラムパッド、聖澤さんがMS10、モモジさんがベースという編成。SJは常に先を行っているので、もはや「ポスト・ポスト・ロックの次」のネクスト・レベルに在ると思うのだが、正直言うと、鈴木さんのジャジーなスネア捌きやキックが無い分、少し物足りなかった。とはいえ、熟達していく静かな転調と、12小節に一回ぐらい飛び出す聖澤さんのとんでもなくクールな電子音が最高。SJはいつでも最高。


■世紀マ3
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不条理紙芝居芸の極北。今日コレ見た人は、もう一生「紙芝居」というものを見なくていいと思う。一生分の紙芝居を見た。「名古屋中職安はモード学園の向こうにある」というところで爆笑。そうそう。モード学園のスパイラル・ビルの並びなんですよね。あー、笑った。強烈でした。もー、訳わからん。


■ジョンのサン
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立石草太くんとは以前から面識があったのだが、実はライブは初めて見ます。「たま+マヘル・シャラル・ハシュ・バズ」みたいな感じ、と言ってしまうと簡単なのだが、ものすごくきれいなメロディとハッとするコードが一瞬現れ霧消して唐突にすべて終わる刹那。その繰り返しが生む特異なグルーヴ。言葉のチョイスにも尋常でないセンスを感じる。
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ルックスもキュートだし、ジョンのサンはスターだと思います。


■古橋栄二
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カップを打ち鳴らす音が反響し増幅していくのをBGMに踊る。言語としての肉体。今日は終日雨が止まず寒い会場だったが、古橋さんの舞踏を見ていて身体が熱くなった。この緊迫感は「ロック」だ。何より彼の後頭部には十字形に剃り込んだ地肌が輝いている。ノイバウテンのブリクサ・バーゲルト以来の髪型ですよ。


■明日は明日のコルベッツ
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ピンクの熊の着ぐるみの青年が尻に花火を装着して火を噴きながらステージを駆け下り、そのまま遠くの池に飛び込む。
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(傘の人は通りすがりのおじさん)
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他のメンバー二人が彼を抱えてステージに戻って彼を横たえ、ドライアイスの煙の中、葬儀めいた儀式を行うと、彼は復活し、再びステージを降りていく。
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簡単に言うとこういうステージだったのかなぁと推察されるのだが、すべての出来事が、前後の経緯がわからなくなるぐらいグダグダ。小道具にすごく凝っている割に、それを出してくるタイミングが決まってなかったり、唐突だったりして、いちいち笑える。とにかく無茶苦茶。ステージに残ったメンバーにモモジさんが「終わり?」と訊くと、すごく申し訳なさそうに「たぶん」と答えたのがおかしくて、手を叩いて笑ってしまった。そしたら、おれの拍手が客席に伝播して、そのまま終演となった。いやー、あれで終わって良かったのかなー。まあ、たぶん良かったんだろうなあ。


■鈴木悦久
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スティーブジャクソン/mimiZで活躍する作曲家/打楽器奏者の鈴木さん。ソロの演奏は初めて観ますが、静謐で緊迫した、しかし気持ち良い電子ドローン。鶴舞公園は百周年なんですね。狭い奏楽堂ですが、今日は百年前でも通用する音楽ばっかりだったように思います。たぶん百年前の通りすがりの人たちが見ても同じリアクションだったんじゃないか、と。それぐらい普遍的な、本質的な演者ばかりだったと思います。鈴木さんの演奏は「鶴ロック」の広めのステージとPAで、長く観たかった気がします。

素晴らしいイベントでした。VIVAつぶろっく。

あぁ、私は幕間の音楽を担当していました。

百年前でも通用しそうな強力な演者ばかりでしたので、スクリャービンでも流したい雰囲気でしたが、なるべく俗っぽいポップスを選曲しました。宇多田ヒカル、サザンオールスターズ、相対性理論を複数回。あとは、テレパス、ゆらゆら帝国、木村カエラ、スマパン、三田寛子、ラモーンズ、原田知世・・・など。

しかし、BIG STICK「Drag Racing」から安室奈美恵「NEW LOOK」に繋いだ瞬間だけは自分でも「おれって天才DJかも」と思いました。
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by kamekitix | 2009-05-05 10:35 | Diary
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