オールザッツ漫才2010

どうも。オールザッツ漫才2010。今年も何の説明もなくいきなり淡々とレビューしていきます。


■一回戦

和牛(78)
「肌鬼」というフレーズが言いたかっただけだな。そしてあまり面白くなかった。弱い。オープニングに相応しくない感じ。

クロスバー直撃(147)
怪力ネタ。恒例の学芸会的工作。少なくとも話芸ではないし漫才でもない。普遍的に価値を見出されるべき芸風ではなく、早かれ遅かれ飽きられて良いだろう。「もう中学生」ぐらいオリジナリティがあれば工作芸として確立されて良いと思うが、もう中学生って最近テレビで見ないですね。この話、タブーなんですかね。もう吉本に何の遠慮もしないぜ。

見取り図(30)
チンポで締めた最悪の展開。絵を描くのだが別にうまくない。まだ若いみたいだし、実家が資産家とかじゃないなら、なるべく早いうちに転職すべきだ。

スリムクラブ(116)
ミリオネア・ネタ。普通の漫才における「ボケ一個」をゆっくりと演じることで一ネタにしてしまう。これはNYアンダーグラウンドロックにおけるSWANSの発想ですね。素晴らしいです。

モストデンジャラストリオ(71)
一回も笑えない。素のトークも薄くて、びっくりするほどつまらない。最悪なのは「少しは面白いのではないか」と思っているっぽいところ。誰かハッキリ言ってあげたほうが良いよ。芸歴何年だか知らないが、素人だとしても面白くないレベル。

尼神インター(124)
久しぶりに見た。ネタ弱いなー。意味わからん。学芸会レベル。でも、可愛いです。キャラクターの勝利。芝居が下手すぎて笑える。

ビタミンS(141)
スキルも着眼点も中途半端で、相変わらずノリが気持ち悪い。ただ女子アナウンサーに扮した妹はエロい。こういう地方アナいるいる。可愛いです。

2700(149)
「このダンス」最高。さっきWikipediaで見たら踊ってる彼は美容整形したことで知られているらしく、身体を張っている潔さを感じる。まぁ、全然、漫才ではないけどな。

シャングリラ(76)
田島陽子キャラで押すトリオ。チョイスにセンスを感じない。他人を笑わせようという意気を感じない。芝居がやりたいなら吉本じゃないほうが良いのではないか。

チーモンチョーチュウ(43)
うわー、シーンとしちゃった。東京では中堅どころのはず。かわいそうなぐらいの低得点だが、この精度では仕方ない。オールザッツをなめていたのだろうか。1分間って難しいよねー。

ツジカオルコ(77)
パンツ丸見えの本気ダンス。パンツプラス何らかの思惟がなければ芸として成立しない。ツジカオルコが芸人として成功するヒントは、プーさんを抱いていた頃のケンコバの舞台にあるような気がする。この人は実は謙虚で心根の優しい人のように思えて、何となく応援したくなります。

天使と悪魔(44)
テレビ初出演だったそうです。時期尚早。小学生以下。

ウーマンラッシュアワー(31)
まさかの最低得点。この人達の漫才はこんなもんじゃない。1分間って難しいよねー。ネタよりトークのほうが面白かった。「スリムクラブの4分のネタを1分で出来る」と言ってたけど、彼らなら15秒でできるよ。

プリマ旦那(68)
うわー、このコンビ名、めちゃくちゃ面白い。ネタは内輪受けで最低。これを認めたらダメです。演芸を後退させる愚行。

かりんとう(73)
ウーイェイよしたかとキャラが被っていることを押していたが、別に被ってない。まったく伸びしろを感じさせない。「かりんとう」というコンビ名の由来を知りたい。そこに面白いエピソードがないなら実家に帰るべきだ。無理でしょ。だって「かりんとう」だぜ。

学天即(104)
プロ野球好プレーのネタ。ラジカセのCDが良いタイミングで音飛びした。ぼくは好きだけど結局とんねるずの「細かすぎて伝わらないモノマネ」の影響下にある芸に過ぎない。

つばさ・きよし(82)
弟子をしているだけに芸人らしい漫才スタイルだが、ツッコミのほうが、何だか一人で勝手に笑うのが許せない。あなた全然面白くないですよ。センス感じない。

アイロンヘッド(103)
すみません。何を言ってるのか全然聞き取れなかった。ゲームか何かのネタなのかな。何なんでしょうか。すみません。わからなかったです。でも、わからなくていいです。

ファミリーレストラン(144)
交互にギャグを言う単純な構成。「名神高速、私を先頭に6kmの渋滞です」。奇跡の高得点に場内騒然。「長いことやってるといいことありますね」という謙虚さが実ったのか。不覚にもファミリーレストランで初めて笑ってしまった。

ソーセージ(106)
3回目の出場なのか。全然記憶にない。批判性を内包したよく出来たコント。下げ方がもう少し強ければもっとインパクトを残せただろう。インテリジェントだ。

祇園(67)
ホームラン打つ野球選手と手術受ける少年。よくできたネタですが、あまり受けてなかったですね。丁寧に作ってあるな、と思いました。おれが疲れてきた。

ポラロイドマガジン(83)
トレーナーの下で腕を動かす不思議な手品を三人で。可愛いけど、プロの芸とは言えないね。文化祭レベル。

ミルクボーイ(125)
肯定と否定を繰り返していく本格的なしゃべくり漫才。ブラマヨの影響を感じさせる。客席はこれを待っていた。こういうスタイルに飢えていた。素晴らしい正統派です。

亜修羅(146)
韓国軍隊ネタ。これもとんねるずの番組みたい。っていうか、全然面白くなくて一回も笑わなかったのに得点が高くて驚いた。何これ。わかんない。

ドルフィンズ(37)
タフィ・ローズのモノマネ。明るくて優しい良い子達なんだろうけど、芸人とは呼べないレベル。このネタで舞台に上がろうと思った時点でアウトでしょう。

御茶ノ水男子(97)
すみません。アンパンマンもアメリカンコミックも知らないので、それを掛け合わせられても全然わかんなかった。かなり高度なスキルで演じられていたっぽいので、残念です。だって知らないんだもの。なんだかシュッとした青年達で、きっと東京では人気なのではないかな。

タナからイケダ(88)
観た記憶がない。メモには「海老蔵ネタはないね」とだけ書いてある。録画を見直すまでもないと思います。

村越周司(100)
「思ってたよりナントカ」というネタ。あるある系のネタをテンションで笑わせる感じ。思ってたより面白くなかったです。センス感じないなぁ。どういう経緯で復帰されたのか、その覚悟は相当のものだと思いますが、今夜のネタと振る舞いを見る限りでは、一般人に戻ったほうが良いと思う。

カバと爆ノ介(54)
観た記憶がない。メモには「うるさい」とだけ書いてある。録画を見直すまでもないと思います。

ダブルアート(111)
凶悪な顔のコンビ。なかなか良いですね。「殺す」「殺す」言うてますし。ネタとルックスにフィット感があって、方向性にブレがない感じ。

プラスマイナス(132)
巨人師匠のモノマネ。ただそれだけ。何が面白いのか。

スーパーマラドーナ(53)
冒頭でボケ倒し、「ボケ数多いと偉いのか」「賞レース病か」と反撃するメタ漫才。凄く面白いし、構成がしっかりしている。今回のオールザッツは審査している観客のレベルが低い。

GAG少年楽団(87)
オチがなかった。GAGはもっと面白いはず。これでもスーパーマラドーナより高得点というのは信じられない。

ガスマスクガール(109)
カッパと戦うネタ。オチは山瀬まみ。それだけ。相対的なネタでアクション頼み。知性を感じさせる絶対的なネタを作れる人達だと思うのだが、ここ二年ぐらいあまり面白くないね。

ヘッドライト(93)
バイトの卒業式。もう何年も出てるのに、なぜ時間を読み切れないんだろう。ボケの精度は高いので、それを畳み掛ければいいのに、途中で歌を唄いだして「こいつらバカだ」と思ってしまった。


■準決勝

亜修羅(35)
つまんねー。ムード頼み。韓国の軍隊ネタ。何なのこれ。

ダブルアート(44)
一回戦のほうが面白かった。

スリムクラブ(135)
「これは2200年ぐらいの話ッ」で無理やり落とした。強引だ。今「この二人が何を言っても笑うモード」になってしまっている。

尼神インター(101)
一回戦と同じタイミングでレッドアウト。全然面白くないけど、見せ場を作ってスタンディング・オベーション。言っておくけどネタは全然面白くないからね。受けた訳じゃないってことを忘れないでほしい。

ビタミンS(81)
妹のメイクがうまくて、可愛くてたまらない。

ミルクボーイ(122)
その人物を「師匠」と呼んで良いかどうか、について肯定/否定(とそのツッコミ)を繰り返していくパターン。話芸として優れた才能を感じるが、これを長尺の漫才に組み込んだときにどんな舞台を演じているのだろうか。興味深い実力派と言えよう。

プラスマイナス(125)
芸達者だとは思うが、一瞬も面白いと思えないなー、と思ってたら司会の哲夫が「おまえらが何してもおれは絶対笑わん」と全否定していたので嬉しかった。それを聞いた西田はしばらく腹を抱えて笑っていた。

2700(133)
「このダンス」二回目。否応無く笑える。

ガスマスクガール(80)
なんとなく山瀬まみをかぶせてくる気がしたら、そのまんまだったので、心底バカにされたような不快感を覚えた。

クロスバー直撃(82)
オルゴール? ちょっと何やってんのかわからなかった。

ファミリーレストラン(103)
準決勝でも三桁を叩き出した驚異。やっていることは去年と変わらないのだが。苦節八年、おれも昨年までありとあらゆる罵詈雑言を彼らに浴びせてきましたが、初めて観客が味方してくれましたね。

ソーセージ(57)
よく練習している。彼らは若いけどプロフェッショナルだな。素晴らしい。好感が持てる。トミー・フェブラリーに似てる。


■決勝

2700(144)
右肘左肘交互に見て圧勝。トランプを投げ捨てて後ろに蹴り飛ばした瞬間に優勝は決まった。この人達がいなかったら、今年のオールザッツはどうなっていただろうか、と考えると恐ろしい。

スリムクラブ(63)
「この星でいちばんレベルの低い生物」が降臨。怖いわー。ほんと怖い。

プラスマイナス(87)
笑い飯のモノマネからのオポチュニティ。こういうテンションの一発芸って、ぼんちおさむから脈々と続くものなんだろうけど、なかやまきんに君で終わりにしておいてほしかったな。


■ネタ組

モンスターエンジン
これだけボケているのに爆発的な笑いが起きないのは、ツッコミのボキャブラリーが貧しいからではないだろうか。大林のツッコミは「どういう意味ですか」「何なんすか」を交互に言うばかりで、ボケを拾ってないし、まったく広げていない。

ダイアン
コンビニ・ネタでここまで面白い漫才はないでしょうね。店員二人の設定になってから「客やれや」まで実に2分45秒の壮大なボケ。その後も「雷鳥の定期の大きさはiPadぐらいある」など細かいボケの連打。ダイアン最高。

笑い飯
笑い飯の虫関係のネタはたいていつまらない。

かまいたち
学級会ネタ。銅鑼を封印し、ひらがなになって久しいかまいたちだが、元々センスも実力もないキャラ頼みだったので、今、実にひどいことになっている。無理だ。見てられない。

千鳥
カカア天下ネタ。「クセがある」って言葉の意味が引っ掛かり続ける不思議な漫才だが、ボケの語彙が突飛なので飽きない。面白い。

銀シャリ
「カツとじということでよろしいな」という一箇所だけ爆笑。あとはくどい。引っ張りすぎ。

ザ・プラン9
アンジェラの一日店長。さすがにキレイにまとめる。スローモーションの演出を逆手に取った笑い。

アジアン
前人未到の境地に踏み込んだアジアン。ただのまったりしたガールズ・トークで、オチも何もない。馬場園が普通に可愛くなってしまったせいで生じている、気持ち悪い過渡期。

ミサイルマン
こいつらがネタ組なのがわかんない。ほんとにつまらん。メモ読むな。「客」って言うな。テレビ出るな。舞台に立つな。酷すぎる。客席は一度も映らず。

スマイル
早口言葉ネタ。「西川ヘレンのボトルキープなかなか減れへん」。キャラが安定して認知された為に安心して見れるコンビになったが、もっとスキャンダラスな存在でいてほしい。

ギャロップ
恋の出会いにハンカチを落として拾うという古典的なネタだが、圧倒的に面白かった。無駄の無い完璧な構成。緻密な展開。高いスキル。ギャロップ、見直した。今夜いちばん笑ったかも。これぞ漫才です。

テンダラー
水戸黄門と仕事人のネタ。全体的に空回りのテンション芸。披露宴の二次会かなんかで偶然見たらすごく面白いんでしょうけど、金払って見る気にはならないですね。

藤崎マーケット
前回優勝の「細かいモノマネ」。まとめて見ると有り難味が減るのか、だんだん面白くなくなっていった。1分ずつだと面白いのかな。

ストリーク
つまらないストリークが戻ってきた。不思議なものですね。完全に飽きられてしまったのですね。受けないコンビが焦って声を張ると、そのトーンが限りなくシャンプーハットに似てくるということに気づいた。

天竺鼠
ショートコントの歌。これ好きなんですよね。不遜でアバンギャルドな由緒正しいダウンタウン・チルドレンだと思います。

レイザーラモンRG
いきなり「タカラヅカ月組」を「タカラヅキ」と言ってしまう猛烈な噛み神。延々と客席いじり。

野性爆弾
「亀と満月の関係」。

土肥ポン太
関西ローカル・テレビのあるあるナレーションで押し捲るも、ひどくつまらない。ボツにすべきネタをあえて採用した勇気に感服。中山功太もたむけんもケンコバもいないオールザッツのトリとしてはまったく実力不足の悲しい結果だった。
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by kamekitix | 2011-01-03 22:19 | Review
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