サマー★ダイアリー2016パート2

4月1日
HILTON TOKYO ODAIBAの朝食は豪華。バイキングなのにウェイターさんが席までアテンドしてくれる。「コーヒーか紅茶を」と問われて「じゃーコーヒー」と言って、パンとか果物とか取りに行ってテーブルに戻ると、ピッチャーみたいなポットとオレンジジュースが置いてある。「コーヒーって言ったのにオレンジジュースやん。間違えてるやん」と思ったら、水が入ってるように見えた大きなポットの中身がコーヒーだった。ヒルトン朝からどんだけコーヒー淹れとるんや。恐ろしいわ。かっこいい外国人たちに紛れてセレブ気分を満喫。1Fの宴会場で入社式。この仕事、もう20回ぐらいやってる気がする。懇親会も楽しく終演。一昨日から48時間お台場を出ないと決めていたので、新橋でのスタッフ打ち上げを固辞し、ひとりテレコムセンターの大江戸温泉を初体験。韓国人観光客の集団に気圧される。カプセル空間「黒船キャビン」は快適。角部屋というか角カプセルで良かった。ヒルトンよりよく眠れた。

4月7日
人事部長和田さんの面接を終日。ランチは二人で栄三丁目のスギモト。会社の近くにこんな旨いすき焼の老舗があるとは。夜はいつもの堀蔵。和田さんにWみやちゃんをアテンド。実に良い娘たちで、楽しい夜だった。内定続々。来週以降の面談がかなりハード・スケジュールになりそう。

4月8日
30回目の佳桜忌。朝から支店長会議とやらの設営でバタバタ。和田さん終日面接。お疲れ様でした。

4月9日
中日は岩瀬が久々登板で感動の復活。来週から二週間イギリスへ旅行する妻は準備に忙しい。ぼくはソファでだらだらと「粘膜黙示録」を読む。映画は「ブラック・レイン」「百円の恋」。「ブラック・レイン」は阪急梅田界隈の風景が懐かしい。これ撮影されてたころ、ぼくは毎日のように32番街にいたはず。黒霧島を水割りでたくさん飲む。

4月13日
終日、内定者面談。5時間しゃべりっぱなし。中京大中京で野球をやってたという学生さんに「中京と大府の夏予選前の補欠試合泣けるよねえ、YouTubeで何度も観ちゃう」と話すと、彼はぼくがいつも見てる動画にメイン・アクトとして出演してた本人で、高校野球ネタで大いに盛り上がる。こういう脱線をするので話しすぎ、貧血起こしそうになる。奥さんが旅行中なので、夜も外食が続く。大好きな八龍で味噌ラーメン。

4月14日
会社を早めに切り上げてタクシーで今池へ。TOKUZOで浦朋恵&THE FUN BOY FIVE。浦さんの去年のアルバム「ナツメヤシの指」が好きで、キングジョーに連れられて浦さんのお店にも何度か行ってたが、ライブを観るのは初めて。想像以上にメロウで素敵な一時間。エマーソン北村さんの指使いが魔法みたい。最高。車で来てた磯部さんが家まで送ってくれた。夜はまだ寒い。磯部さんに感謝。

4月15日
内定者面談の日々。ジョーが激賞する漫画「コオリオニ」を探してナディアパークのジュンク堂に行くが売り切れ。巨大なBLコーナーに驚く。橘の天満屋でおろしうどん定食を食べて太田川に帰る。ダメ元で家のすぐ近くの三洋堂書店に寄ると「コオリオニ」上下巻が揃ってたので買う。熊本で大きな地震。避難してる人たちの映像を見ると、わが家も防災グッズを備えなければと思う。

4月16日
夕方から名駅へ。17時に平和園が開店するまでリオくんとロジウラのマタハリでレモンコーラ。ママさんにリップ・リグ&パニックTシャツを指摘される。満を持して平和園で麻婆飯。カオリさん合流してビール。シネマスコーレに戻って「ハマジムドキュメンタリー映画祭」岩淵弘樹編。「遭難フリーター」は撮影から10年経っているので政治的な問題提起の緊急性が薄れているように思えて、極めて文学的で、良い映画だなと思う。公開当時「溺死ジャーナル」に書いたレビューを読み直すと意地悪で酷いこと書いてるな、おれ。

派遣スタッフとして工場で働く日常をネガティヴに捉えている彼自身の「セルフ・ドキュメント」。個人的には全然興味ないテーマで、「あ、おれ関係ない」と思ってしまう。なぜ興味がないかというと、職業ってゆーものは属性のひとつにすぎないからだ。おれは他人の属性にあまり興味がない。「人物が面白いかどうかと属性は関係ない」というのがおれの持論だ。東京だろうが因島だろうが佐賀だろうが標津町だろうが面白いやつは面白いしつまらんやつはつまらん、と言うのと同じニュアンスで、雇用をテーマにした芸術表現自体に違和感がある。「便秘で困ってる」ぐらいの印象しかない。「”自分が便秘で困ってる姿”を一時間以上他人に見せること」に、おれはあまり意義を感じないのだ。と思いつつ、せっかく時間を割き情熱を込めて作られたものだから観ましたが、まず岩淵くんの「おれはこんなもんじゃない感」がどうにも不愉快だ。盲目的な「東京」への憧れも理解できない。彼の携帯の待受画面は東京タワーだ。正気かよ?! 気持ち悪い!! 全編を通じて、彼の「ミーハー感」が鼻につく。この作品をきっかけに業界人にコネクションを作りたいのではないかという感じが透けて見える。プロデューサーを指して「勝ち組」という言葉をチョイスした時点でセンスを疑う。岩淵くんにもエクスキューズはあるのだろうが、これがおれの正直な感想だ。「やっと入口に着いた」と言う元気なエンディング。曽我部恵一に楽曲使用許可をもらったときの彼の高揚感は想像に難くない。前半に登場するレコード会社に勤めているという元同級生の玄太くんに比べて、岩淵くんには決定的にサービス精神がない。自らの境遇を楽しめない人間に他人を楽しませることはできない。玄太くんならキヤノンの工場でもきっと生き生きと楽しんで働けるに違いないのだ。岩淵くんはその事実に気づいているだろうか。それに気づかねば「入口に立った」とは言えない。そんなことを考えさせられる映画でした。”誰に見せても「おまえは甘い」と叱咤される映画”なんて滅多にない。滅多にない物を作った岩淵くんは偉大だ。   

「サマーセール」はインディーズ時代の大森靖子に密着したドキュメント。圧倒的にキュートでポップ。冒頭の一曲で「あぁ、やっぱり天才だったんだな」と改めて思う。2本上映後、岩淵監督とトーク・タイム。観客の方から岩淵監督に「大森さんと付き合ってたんですか」という直球な質問。あまり会話が広がりませんでしたが、温かくて楽しい時間でした。みなさんありがとうございます。最後に「モッシュピット(プロローグ版)」。これはこのままの方向性で完成させるとかなり酷評を浴びそうな問題作。面白いバンドを撮りたいなら、もっと、こう、世に問うべきユニットが他にたくさんあるだろう。リンダ3世とか、シスターポールとか、ドキュメンタリー見たいわー。「モッシュピット」には「なぜこの三組を多くのひとに見せるのか」という必然性が欠落している。それゆえに免れない「内輪受け」の誹りを超えるほど感情移入できるチャーミングな登場人物もいない。致命的だ。懐かしいエレ・ポップぽいシンセの音色は嫌いじゃないけど、どれも薄っぺらいメロディの、ダシの効いてないスープみたいな曲ばかりだ。まだ編集中という完成作は、思い切り楽曲に寄ったMVにするべきか、あるいはイベントに通いつめているファンの視点を強調するか。
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4月17日
ビシエドのサヨナラホームランで阪神を3タテ。中日が意外と強い。ビシエドのスイングは速すぎてスロー再生でも堂上ぐらいの振りに見える。夜は義母の差し入れ料理をアテに焼酎。二年ぶりに再開した安田謙一さんのラジオ「夜のピンチヒッター」の開幕戦を聞いて、METAFIVEがかっこよくて、iTunesで9曲購入。すげー! 好きだ!

4月19日
内定者面談の日々。去年より感触が良いが、みんな入社するのだろうか。大阪からの応援二人と若手営業たちで矢場町の味仙。みやちゃんの恋バナを長々といじる。20代前半の恋は初々しくて可愛い。自転車と名鉄で夜中に帰宅。まだまだ寒い。4月は冬だ。味仙はすごく美味しいが長居すると臭くなるね。コートが中華料理の匂い。イギリスにいる奥さんと連夜のFaceTime。異国でひとりスコーンを食べ歩きしているご様子。ロンドンのスタジアムでMUSEのコンサートを見たり、郊外の町へミュージカルを見に行ったり。奥さんが元気なので嬉しい。北村早樹子さんからメッセージ。高蔵寺と鶴舞でのライブの案内、どちらも行けなくて申し訳ない。

4月22日
妻がヘルシンキ経由でロンドンから帰国。とんでもない量の陶器やお菓子を背負ってきた。二週間ぶりに会って、やっぱりこの人がいちばんキレイで可愛いなぁと思う。当然。

4月23日
大阪市の西成郵便局前、ジョー・ハウスで餃子パーティー。ジョー・カイちゃん・ミオナさんでスーパー玉出に買い出しに行くと磯部さんfrom半田も同じ目的でカゴを抱えており爆笑。乾ちゃん・アイちゃん来訪。ミオナさん仕切りの餃子、ゴーヤのスパム炒め、乾ちゃん持参のキムチ。どれも旨い。アイちゃんのツンデレぶりにやられまくる。このパーティーはきっと定期的に開催されることだろう。ジョーのPC音響を修繕できず、悔しい。なんでや。終電で千里の実家へ帰還。雨。カップのコンビニ焼酎を飲んで眠る。

4月24日
快晴。昼過ぎに愛知県の自宅に戻り、やや時差ボケの妻と昼寝。ソファに横になって野球中継を見る幸せ。ビシエドが漫画みたいな逆転満塁ホームランを打って痛快。アマゾン・プライムにジャコ・パストリアスのアルバムが複数入荷。キチガイだなぁ。

4月27日
午前中からいつものメンタル・クリニックでおくすりを買い、パルコのタケオキクチで夏のパンツ。ラシックのリンツでアイスチョコドリンクをテイクアウト。やばい。仕事中だった。夕方、久しぶりにM工業高校の進路指導室へ。何年か前にこの駅の階段で美しい女子高生パンチラを目撃して以来、おれにとって本星崎駅は永遠のパンチラ・スポットとして記憶されている。会社に戻るとアマゾンからブライアン・イーノの新譜「THE SHIP」が届いていた。オフィスと自宅の区別がない。

4月29日
7連休のゴールデンウイークがスタート。コンチャンおすすめ辻林美穂のアルバム「Clarte」を聴く。櫛引彩香を思い出して「mush☆room」を久しぶりに引っ張り出す。1999年の冨田恵一の底力を再認識。1999といえばプリンスが先週亡くなった。映画「パッション」を観る。キリストの最後の12時間を描いた作品。基本的に血まみれ。拷問シーンばっかりで大した演技じゃないなー。だいたい痛がってるだけだ。特殊メイクは凄い。あとスローモーション多用しすぎ。映画制作についてまったく門外漢ですが一人の観客として個人的に言わせてもらえば「自分の好きな映画はスローモーションを使わない。使っても最も効果的な場面で一回だけ」。二回以上スローモーションある映画は萎える。スローにしたらドラマチックでエモーショナルに見えるに決まってるやん。わかりきってることをやっちゃう演出には野心を感じない。この持論に則り「ノラ・ジョーンズのヒット曲をボサノバ調にアレンジして歌ったらお洒落に決まってるやん」という原田知世批判も併せて記しておく。今日のおれは調子が良い。安田さんのラジオでリクエスト読まれたから嬉しい。読書は海猫沢めろん「ニコニコ時給800円」。

4月30日
ジョーが貸してくれた井上雅彦監修のオムニバス文庫「怪物團」を読む。一発目の飛鳥部勝則「洞窟」の精緻な描写に感嘆。グロテスクで美しい文体にため息。昨日の安田さんのラジオのオンエア・リストをブログに書かれている方がいて、ハルカリについて思い返し、ネット検索。ユカリちゃんは結婚してケータリングをしているようだ彼女たちにインタビューをしたのは2004年の4月で、12年前か。ふたりはまだ高校生だったっけ。とてもチャーミングな人たちだった。元気そうで嬉しい。









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by kamekitix | 2016-05-01 06:30 | Diary
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