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「自分語り」という言葉が「便所飯」と同じレベルの侮蔑の言葉になってはいけない、と思う。いや、もちろん「便所飯」だって別に悲しむべきことでも侮蔑されるべきことでもない。おれは大学時代ほぼ毎日便所飯だった。関西大学社会学部の1階南東角の階段下の便所でいつもサンドイッチを食べ、オレンジジュースを飲み、今は違法となっているらしい種類の煙草を吸っていた。

 おれは大学で友人が一人もいなかった。毎日、階段下の便所の個室にいて、たまに階段に出てきて、女の子を待ち伏せしていた。ミニスカートの女の子が階段を昇ったら見上げるつもりなのだが、鮮烈に肌着が見えたことなど一度もない。密やかに痴漢的な窃視行為をしているというスリルを楽しんでいただけなのだ。ときどき校舎を徘徊して、使われてない教室の日の当たる席で煙草を吸った。あまり授業を受けた覚えがない。よく卒業できたものだ。むしろキチガイだった。

 この本は「元祖エプドル」の小明ちゃんがその栄枯盛衰っぷりを語る日記。「芸能人」としての疎外感がたっぷり綴られている。神経を病んで薬を大量に飲むシーンや円形脱毛に悩む姿、タレント事務所の無謀な経営マネジメントを垣間見る描写などは露悪的なドキュメントとして刺激的。小明ちゃんも大学で友人が一人もいなかったそうだ。

 小明という人物の姿勢が批判されるならば、能動性に欠ける点、自ら悪循環を打破しようとしない点、ということになるだろう。それがいつも彼女の神経を尖らせ、疎外感を生む。彼女は自ら仕組みを作って戦略を仕掛けていくようなベンチャー精神に溢れた野心家ではない。しかし、逆に言うと、与えられた仕事を確実に遂行するプロレタリアート的指向が強い。常に他人が作った潮流に身を任せており、どこかへ流されていく。おれは彼女のそうした性質にシンパシーを抱いた。世の中、無駄な野心家が多すぎるのだ。大した才能もないくせに儲けようとして新しいビジネス・プラン練りすぎ。おまえらはたいてい馬鹿で、殆どの事は頓挫するのだから、言われたことだけやってろよ、それ以外の時間は家で寝てろよ、と言いたい。

 話、逸れた。

 おれがいちばん惹かれるのは彼女の「自分語り」に対する毅然とした客観性にある。小明ちゃんは自分のことしか語ってないように見えて、実はその姿をきちんと俯瞰している。チンポムとかいうアート集団への軽いディス、A川Y々(O計画のね)(K皮族のMリーちゃんの彼氏)(え、違うの)の素行暴露など、シニカルな視点も彼女のニュートラルなスタンスに立脚している。そして、何より、全編を貫く、家族や盟友=中川翔子への熱い想いには感涙必至だ。

 これは自虐や苦悩をテーマにした、流行のブログ本などではない。 
 東京に住む真摯で誠実な女の子の愛情が詰まったセルフ・ドキュメンタリーの傑作である。


小明(あかり)『アイドル墜落日記』/洋泉社
2009/06/03発売

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by kamekitix | 2009-05-31 23:08 | Review
 オリジナル・アルバムとしては『ワルツを踊れ Tanz Walzer』以来の8作目。前作はクラシックとの融合でロックの領域を広げ、その後のライブ盤でも交響楽団を率いたサイケデリックで壮大な…、あれはもう何て呼んだらいいのだろう…、「ポスト・ロック」という言葉に倣うならば「ポスト・ポップス」とでも表現すべきプロジェクトで、明らかに大衆音楽のネクスト・レベルを提示したくるり。

『ワルツを踊れ』は「何やねん、これ」「もう意味わからんぐらい地味」「くるり終わったかも」と思うぐらいホントに第一印象が悪かったのだが、聴けば聴くほど耳に馴染み、もはや愛してやまず、今では「ブレーメン」のイントロだけで泣ける。使い込むほどに味が出る革製品とか陶磁器のような作品だった。「ジュビリー」がいまだにチオビタのCMに使われ続けているのもそんな普遍性によるのかも知れない。

 今回のアルバムは、ずいぶん聞きやすいロックだなーというのが第一印象。『NIKKI』以前に回帰したようなオーソドックスな編成で、ワイルドな風が吹く二―ル・ヤングみたいな曲あり、三柴理のピアノが炸裂するニューウェイヴっぽいアレンジあり、ここ3-4年の変遷を凝縮したようなバラエティに富んだ佳曲が並んでいて実に楽しい。これまで以上にブラックな匂いがするのは、前作の中核を担ったのがクラシックであれば、今回はリズム&ブルースをコアにしているからなのではないか。聴いていて何となくボ・ガンボスを思い出した。

 岸田繁のメロディ・メーカーとしての成熟、歌詞の描く奇妙なリリシズム。『魂のゆくえ』も聴けば聴くほどに煮込まれていき、表情を変えて、長い付き合いになりそうなアルバムだ。


くるり『魂のゆくえ』/スピードスター
2009/06/10発売

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by kamekitix | 2009-05-31 23:06 | Review
えー。何でしたっけ。
あー。ブログでしたね。

先週の『週刊東洋経済』に「副業の達人」というような主旨でインタビューが載りまして、会社のいろんな人から「すごいっすねー」とか「大丈夫ですか」とか言われました。
まあ、書いてあるとおりなんですが、副業という意識は端からないですし、「月12-3万あった」という原稿料も今はないですし、その頃に遡って処罰があるなら「当時の上司は黙認してくれてたぜ。彼は今、取締役コーポレート本部長だぜ。彼の管理責任は問われないのかえ」と反論しようと思っています。
だいたいおれの原稿料なんて、おまえらがゴルフ・コンペで優勝してもらう賞金とか、意外とでっかい魚が釣れて魚屋さんに買い取ってもらったりした金額より全然安いでしょ、知らんけど。
まぁ、どうでも良い話です。


土曜日は今池で岩淵弘樹くんに会う。
映画『遭難フリーター』絶賛公開中です。
「今いちばんリアルな青春映画」というキャッチコピーに偽りはない。
ただ「この機会に労働問題を考えよう」と思って見に来られた社会派なお客さんは、このリアルっぷりに大いに肩透かしを食らうのだろうな、と思う。
『遭難フリーター』は全然社会派ではなく、すごくパーソナルな映画で、系譜としては原一男『極私的エロス 恋歌1974』から繋がるセルフ・ドキュメンタリーの最新型だと思う。
20名ほどのお客さんの前で、そういう話をしたのですが、みなさんどう思われたでしょうか。
これだけ監督自身のパーソナリティにツッコミを入れられる映画というものも珍しい訳で、そういう意味でマイケル・ムーア的な話題作だと思いますし、彼はそういう点で評価されるべき作家なのではないでしょうか。
岩淵監督に「次は何を撮りたいですか」と訊くと「ヤクザ」と言うので、渡邊文樹監督みたいになりそうで楽しみです。
カンパニー松尾監督とか偉大な先達がいっぱいいる世界でも活躍してほしいです。
楽しい夜でした。
田原総一郎って原一男の師匠なんですね。今Wikipediaで知りました。


日曜日は大阪の服部緑地公園音楽堂でイベント『真昼の廃人 真夜中のHIGH人』を見ました。
豚インフルエンザ騒動で施設がこの日まで閉鎖されるという情報もありましたが、無事開催され、天気も良く、タンポポの種がふわふわ舞う会場で、どサイケなバンドばかりがたくさん出演して、非常に楽しかった。
どのバンドもほんとに良かったのですが、朝生愛+pagtasやXIRA XIRA FANTASTICのナチュラルな手触りが気持ち良かった。
それから、豊川座敷/猫屋敷の真摯な姿に何百人もの観客の気持ちがどんどん引き寄せられていくのは感動的でした。
ミラーボールズが登場するやバケツをひっくり返したような豪雨になったのもドラマチックでした。
オーガナイザーであるganjaの鉄人さんの的確なキャスティングの勝利でしょう。
ライターとして入場させてもらったので、自由に書かせてもらっている『クイック・ジャパン』の次の次の号で詳しくレポートしたいと思います。
次号で連載終了になりませんように。


森山雅夫先生のブログから転載。これ面白いですね。
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こんちには みさなん おんげき ですか?わしたは げんき です。
この ぶんょしう は いりぎす のケブンッリジ だがいく の けゅきんう の けっか
にんんげ は もじ を にしんき するとき その さしいょ と さいご の もさじえ あいてっれば
じばんゅん は めくちちゃゃ でもちんゃと よめる という けゅきんう に もづいとて
わざと もじの じんばゅん を いかれえてあまりす。
どでうす? ちんゃと よゃちめう でしょ?
ちんゃと よためら はのんう よしろく
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最近可愛かった2ちゃんねるスレッド
http://blog.livedoor.jp/michaelsan/archives/51170759.html
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by kamekitix | 2009-05-26 20:14 | Diary
新型インフルーエンザが国内カンーセンということでもはや手のつけようがない感じですね。
集団感染が発覚した大阪府茨木市の高校はわしの出身校でした。関西大倉高校。
関西大学付属倉高校と誤解されがちですが、関大とは何の関係もないのです。
関西大倉の「大倉」はホテルオークラの「オークラ」です。
そういう財閥系の、ええとこの子女が集まる学校ですわ。死ねよ。

そんな中、明日朝から大阪出張なので、マスクとかして行きまーす。

昨日今日は家でのんびりしておりました。
奥さんは洋裁。おれはちょっと食べ過ぎた。

KINKSを聴きながら直枝政広さんの『宇宙の柳、たましいの下着』を読み直す。宅録話に共感。

おれには音楽の才能はまったくないが、20代のころはなぜか休日のほとんどの時間を宅録に費やした。
機材は主に下記の二つ。
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サンプラーのコントロール用にBass Stationを使っていた。
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またいつか音楽を作るのに没頭するような休日が来るだろうか、と考えると、今のところ、ありそうにない。

信頼する知人のブログに、こんな言葉があった。彼女はピアノを弾く人だ。

|アドリブのとき、「何か面白いことをやってやろう」とか
そんなことを思った時点でもうダメなのかな、と時々考える
いい音楽は「つくるもの」なのか「あふれるもの」なのか
どっちなんだろう
私はきっと後者への思いが強いかもしれない
音楽と関係ないこともすべて含めた経験、
そして日々の訓練の積み重ねで
自然に「あふれるもの」で音楽ができたらなぁと思う|

おれの音楽はいわゆる「完成度」(この言葉、大嫌い)という側面で言うと、ひどいものでしたが、彼女の書く、「日々からあふれるもの」ではあったと思う。
そして、文章やミニコミも正しくそうで、「さぁ作ろう」と思って作り始めることはほとんどなく、たいていいつのまにか着手していて、発酵や醸造の時間が始まっている。まさに「あふれるもの」だと思っています。

人生の後半戦に、どんなものがあふれるのだろう。
なにかを迸らせるために、刺激されるべき経験もまだまだ必要で、身体が神経の言うことをきいてくれているうちに、いろんなことを吸収したいものですね。

ポジティブな日記とは背反して、JOY DIVISIONを聴いてます。
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割礼の去年のライブ。最高。いまだに割礼をマーケットに乗せ上げられていない音楽業界の非力は、糾弾に値するだろう。

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by kamekitix | 2009-05-17 17:19 | Diary
一昨年の完成以来、その「トレンディな問題提起として持ち上げられやすいテーマ」と、ロックな映像表現のギャップで賛否両論、物議を醸し続けている問題作『遭難フリーター』(岩淵弘樹監督)が名古屋で上映されます。

■映画『遭難フリーター』ロードショー
5月23日(土)-29日(金)
名古屋シネマテークTEL:052-733-3959

初日23日(土)19:00-の上映後、岩淵弘樹監督と松本亀吉によるティーチインを行います。
ティーチインというのが何なのかよく知らない上、時間が10分間に限られています。
ご希望の方がいらっしゃれば、その後、会場を移して飲み会にしましょう。

よろしくお願いします。
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by kamekitix | 2009-05-16 00:49 | Information
会社でいろいろとんでもない人事異動や退職を聞いてちょっとブルーなおれです。
でも全然平気。

今日も違法性を孕む背徳的なサイト、YouTubeの動画を貼り付けます。
そう、わたしはYouTube貼り付け大好きっ子なんです。

室伏の始球式がスゲー


世界一好きなバンドの世界一好きな曲かも


『ムー一族』の生放送


[R指定]おれこういう動画を休日よく見てます


今いちばん好きな芸人。芸人?!


DJするとき、必ずかけます



それでは、また明日。
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by kamekitix | 2009-05-12 00:32 | Diary
いやー、どうも。

この土日は徹底的に何もしませんでした。ピザ食べに行きました。それ以外は自宅で陶然と過ごしました。

しかし、『ジャンクSPORTS』に出てた卓球の渡辺裕子さんが可愛かったですね。何だアレ。あの可愛さは異常。
ミック博士からもその件ですぐメール来ました。

あとはYouTubeという実にけしからんイリーガルなサイトを見ていました。

Swell Mapsかっこいい。Nikki Suddenって亡くなったんですね・・・。


Soft Boys大好き。


キチガイ最高峰、BIG STICK。
私の中ではTHE POP GROUPとかPIL『Flowers of Romance』とかを遥かに凌駕している存在です。


トル竜。
こんな面白いバンドもあまりない。


mogu008って何ですか。


大谷能生さんに教えてもらった珍プレー。


梅川くん。


日航機事故当日の『ザ・トップテン』。


何かが隠蔽された瞬間。


この世でいちばん悲しい映像。


これもめっちゃ怖い。


矢野有美は元シャワー。村上里佳子と一緒ですね。


川田あつ子の音程は永遠である。



明日からお仕事がんばりましょう。
5/18からは大阪出張の予定です。
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by kamekitix | 2009-05-10 22:13 | Diary
『余命1ヶ月の花嫁』という映画のモデルになった女性の仲間たちが発足した「ぱんだ会」のサイト

おれはこのモデルの女性がAV出てたとかTBSに企画を持ち込んだ友人が有名なAV女優だったとか旦那さんがすぐその人と再婚したらしいとか、そういう下品な噂には一切興味がない。

ただ、許しがたいのは、タイトルだ。

いくらなんでもこんなタイトルの映画はないだろ。

「余命一ヶ月の花嫁をモデルにした映画」のタイトルが『余命1ヶ月の花嫁』というのは絶対ありえない。

おれは今、芸術について語っています。

たとえば、シンガーが「素晴らしい夏の恋」を表現するのに「あー♪夏の恋は素晴らしい♪」と歌ったら、それは芸術家として0点です。この場合、「素晴らしい」「夏」「恋」という言葉を使わずにそれを表現する、その技巧こそが芸術というものであります。言語を媒介とする芸術は遍くそーゆーもんなんです。絶対に。

だから、繰り返しますが、「余命一ヶ月の花嫁をモデルにした映画」のタイトルが『余命1ヶ月の花嫁』というのはダメ、絶対!!

『板垣あずさのタオル一枚で男湯入ってみませんか?』とか『かわいそうなぞう』とか、AVや童話とかテレビ番組のタイトルなら、内容の説明で良いと思うんですが、『余命1ヶ月の花嫁』というタイトルは、映画の、映像芸術としての最低限のレベルを守れていないと思われ、つまり、だから、結局、これは私が思う「芸術」などではなく、何かの「商品」なんでしょうね。



個人的に是でも非でもない話題なのだが、いろんな視点の方がいるもので、こんなアセンブリーがあるんですね。

『女性専用車両に反対する会』

常識や通念という「流動的で曖昧だが圧倒的な存在」に、強固なロジックを持って逆行する姿は美しい。

その姿勢は支持するが、協同はしない。

だって、なんだか滑稽なんですもの。



今日で連休が終わりです。

明日からまた会社に行きます。

みなさんお仕事がんばりましょー

今夜のBGMはBrian Eno『APOLLO』。生涯再生回数ナンバーワンCDかも。

と思って、今、iTunesの「再生回数」ってのをチェックしてみたら、このアルバムは「17回」で全然ナンバーワンじゃなかった。

いちばん再生回数の多いのはThe Beach Boys『Friends』の47回でした。
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by kamekitix | 2009-05-06 22:49 | Diary
オルタナゴヤのGW名物「鶴ロック」がさらに「フェス的要素」を廃して、コンパクトになった「つぶろっく」。

いやー、すごかった。

久しぶりなので、「名前だけ知ってるけど初見」のみなさんが多くて、とても楽しかった。

WEDNESDAY_EVEで「鶴ロック」に出たのは2005年だもんなー。久しぶりの雰囲気。

ちょっと全レビューしますね。


■三宅ヤスコ
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ポッドキャストの番組(?)という設定(?)で観客のみなさんからの悩み(?)についてタロットカード(?)で占い(?)をして出た数字(?)を音階に当てはめて(?)メロディ(?)を作り、その曲(?)に合わせて占いの結果(?)を話す(?)という謎が謎を呼ぶ怪演。普通に話されている部分も辻褄が合わず、占い云々以前に「何を言っているのかほとんどわからない」という衝撃のパフォーマンス。スーパーボール以来の戦慄。


■HADA
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エレクトロ・クラッシュな感じの衣装で、滋味のある弾き語り。ギターが上手くて、曲も素敵。今日はどのバンドも15分なので物足りない。またゆっくり観たいですHADAさん。MCで「次の曲のラップ・リリックを聴いてほしい」「次はメッセージ性の強い曲を」などと紹介するのだが、その本人押しの部分の伝わらなさ加減も凄かった。


■ジェット達
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■スティーブジャクソン
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鈴木さんがドラムパッド、聖澤さんがMS10、モモジさんがベースという編成。SJは常に先を行っているので、もはや「ポスト・ポスト・ロックの次」のネクスト・レベルに在ると思うのだが、正直言うと、鈴木さんのジャジーなスネア捌きやキックが無い分、少し物足りなかった。とはいえ、熟達していく静かな転調と、12小節に一回ぐらい飛び出す聖澤さんのとんでもなくクールな電子音が最高。SJはいつでも最高。


■世紀マ3
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不条理紙芝居芸の極北。今日コレ見た人は、もう一生「紙芝居」というものを見なくていいと思う。一生分の紙芝居を見た。「名古屋中職安はモード学園の向こうにある」というところで爆笑。そうそう。モード学園のスパイラル・ビルの並びなんですよね。あー、笑った。強烈でした。もー、訳わからん。


■ジョンのサン
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立石草太くんとは以前から面識があったのだが、実はライブは初めて見ます。「たま+マヘル・シャラル・ハシュ・バズ」みたいな感じ、と言ってしまうと簡単なのだが、ものすごくきれいなメロディとハッとするコードが一瞬現れ霧消して唐突にすべて終わる刹那。その繰り返しが生む特異なグルーヴ。言葉のチョイスにも尋常でないセンスを感じる。
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ルックスもキュートだし、ジョンのサンはスターだと思います。


■古橋栄二
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カップを打ち鳴らす音が反響し増幅していくのをBGMに踊る。言語としての肉体。今日は終日雨が止まず寒い会場だったが、古橋さんの舞踏を見ていて身体が熱くなった。この緊迫感は「ロック」だ。何より彼の後頭部には十字形に剃り込んだ地肌が輝いている。ノイバウテンのブリクサ・バーゲルト以来の髪型ですよ。


■明日は明日のコルベッツ
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ピンクの熊の着ぐるみの青年が尻に花火を装着して火を噴きながらステージを駆け下り、そのまま遠くの池に飛び込む。
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(傘の人は通りすがりのおじさん)
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他のメンバー二人が彼を抱えてステージに戻って彼を横たえ、ドライアイスの煙の中、葬儀めいた儀式を行うと、彼は復活し、再びステージを降りていく。
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簡単に言うとこういうステージだったのかなぁと推察されるのだが、すべての出来事が、前後の経緯がわからなくなるぐらいグダグダ。小道具にすごく凝っている割に、それを出してくるタイミングが決まってなかったり、唐突だったりして、いちいち笑える。とにかく無茶苦茶。ステージに残ったメンバーにモモジさんが「終わり?」と訊くと、すごく申し訳なさそうに「たぶん」と答えたのがおかしくて、手を叩いて笑ってしまった。そしたら、おれの拍手が客席に伝播して、そのまま終演となった。いやー、あれで終わって良かったのかなー。まあ、たぶん良かったんだろうなあ。


■鈴木悦久
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スティーブジャクソン/mimiZで活躍する作曲家/打楽器奏者の鈴木さん。ソロの演奏は初めて観ますが、静謐で緊迫した、しかし気持ち良い電子ドローン。鶴舞公園は百周年なんですね。狭い奏楽堂ですが、今日は百年前でも通用する音楽ばっかりだったように思います。たぶん百年前の通りすがりの人たちが見ても同じリアクションだったんじゃないか、と。それぐらい普遍的な、本質的な演者ばかりだったと思います。鈴木さんの演奏は「鶴ロック」の広めのステージとPAで、長く観たかった気がします。

素晴らしいイベントでした。VIVAつぶろっく。

あぁ、私は幕間の音楽を担当していました。

百年前でも通用しそうな強力な演者ばかりでしたので、スクリャービンでも流したい雰囲気でしたが、なるべく俗っぽいポップスを選曲しました。宇多田ヒカル、サザンオールスターズ、相対性理論を複数回。あとは、テレパス、ゆらゆら帝国、木村カエラ、スマパン、三田寛子、ラモーンズ、原田知世・・・など。

しかし、BIG STICK「Drag Racing」から安室奈美恵「NEW LOOK」に繋いだ瞬間だけは自分でも「おれって天才DJかも」と思いました。
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by kamekitix | 2009-05-05 10:35 | Diary
一人一人考え方が違うし何が正しいのかなんてわからないですが、フジロックを楽しみにしてる人もいるんですよ!!

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4月後半よりホームページ「カメディタ」のアメブロへの移行を開始したばかりの松本亀吉が、すでにエキサイト・ブログへの移行を検討していると発表した。
所属事務所「カミノ・デル・ソル」が「なんかいろいろアメブロよりエキサイトのほうが使いやすい気がする」と説明したもの。
また、今回の再移転案と「もう二度とフジロックに行かない件」とは関係ないとしている。

山の中で10万人以上の人の命を預かるイベントを運営してる主催者の気持ちが本当に分かりますか?あなたのように表面だけ見て薄っぺらく批判だけするような人には無理だと思いますが。
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by kamekitix | 2009-05-05 10:06 | Information
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