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年末恒例関西ローカルオールナイト若手演芸生放送オールザッツ漫才2012。その感想を記したいと思う。このブログにおける「オールザッツ全レビュー」を楽しみにしてくれている読者が四人いらっしゃることを確認している。昨年は書きませんでしたので二年ぶりです。また、録画映像を貸与してくれたアーサー王にも感謝。

■一回戦

クロスバー直撃 183
「絶対鳴らないラッパ」が絶対鳴ってしまう。そのラッパの音色の勝利だ。今年も頑張っていて、ここ数年のオールザッツへの貢献度は高い。

アイロンヘッド 156
可愛くて笑ってしまうが設定が幼稚であまりセンスを感じない。いまどきジャンケンで「チヨコレイト」とか。シチュエートの時点で負けてる。

シンクロック 147
女を捨てきれてない女芸人がイケメンの相方と繰り広げる微妙な関係のネタ。このコンビにしか成し遂げられないことがあるように思うので、頑張ってほしい。

山本晶子 177
落ち着きなくウロウロ歩き回るのでカメラと音声の人が大変そう。海原やすよともこのネタを薄めたような、普通の女の子のあるあるトーク。

つばさ・きよし 157
引退する人(左)でなく、芸人を続けるらしい人(右)の一言一言が気持ち悪くて、生理的に受け付けることができない。右の人が引退すればいいのにと思う。

ジャングルポケット 127
力み芸とでも呼ぶべきだろうか。いや、ただ力んでいるだけなので芸とも呼べない。いずれにせよ、まったく価値を感じない時間。

ファミリーレストラン 155
滋賀ネタに特化した新境地だが替え歌という手法が安易。京都と滋賀の確執を話芸で表現するような漫才を見たいし、ファミリーレストランなら出来る気がする。

GAG少年楽団 136
コンビニという設定の安易さ、キャラの無闇なしつこさ、カップルと設定されている二人がどっちも女に見える、など、想定されるべき基本的な工夫がなされていない。今年のオールザッツの採点をしている客席の人たちは正しい。

ビタミンS 61
何かのネタみたいですが、何か知らないので、これは無理です。妹が相変わらず可愛いが、肌色のシャツを着ていて、ネタが最悪なのだからせめて素肌を見せてほしい。ビタミンSには妹の笑顔しか期待しない。

0.03秒 176
ものすごくスピーディーな殺陣と白人ハーフのイケメンを擁するトリオ。構成もしっかりしていて鍛錬されている。漫才ではないが、これはお笑い演芸として優秀だ。

ななまがり 50
設定がもう何だか面倒臭くて見る気がなくなる。ウケる要素がまったくないまま進むステージ。酷すぎる。辞めたほうがよい。

カバと爆ノ介 78
面白くなさそうだったので早送り。

東京ロマンポルノ 51
これもちょっと見てられない。酷い。これで自分たちのことを「芸人」と呼んでいるのなら、踏んづけた糞みたいな顔の地下アイドルよりも性質が悪い。

ZAZY 141
シュールなフリップ芸。哲夫が「こんな奇抜なネタなんやから見た目ぐらい普通にしとき」と言っていた。天然で無自覚なシュールネタでウケないってことはセンスがないってことだ。「誰かを笑わせよう」というレベルではなく「面白い自分を見てほしい」という自己顕示欲のほうが強いように思える。

今別府直之 114
まさかの草間彌生コスプレ。破天荒な芸人がテレビに出るという暴挙がこの番組の特徴ではあるが、この知恵遅れみたいなおっさんの舞台は一瞬も笑えない。

尼神インター 119
何をしたいのか、わからない。どこで笑ってもらいたいのかさえ見えない。そもそも「誰かを笑わせたい」と思って舞台に上がっているのだろうか。根本的な疑問だらけ。

ちぐはぐ 71
冒頭の「レズなの」で爆笑。大分と熊本出身の女の子二人組。可愛いし、頭が良さそうなので、頑張ってほしい。そういえば少年少女ってまだやってるのかな。

プリマ旦那 166
入院ネタ。うーん。面白いのだが、舞台でやる意義をあまり感じない。とても面白い飲み会での会話レベル。

インディアンス 150
躁病的なハイテンションで、個人的には大嫌いだけど、少なくとも他人を笑わせようと頑張っている感じは伝わる。

アキナ 136
演技力という点で他のコンビより秀でている。元ソーセージというトリオで、夏に不祥事で一人脱退してコンビになった。頑張ってほしい。

インポッシブル 143
仕事人シリーズ。「引越のサカイ」は読めたなぁ。頑張っている感じです。右の人の額がすごく狭い。

ダブルアート 66
町で具合の悪い人を助けようとして全然助けないネタ。不遜な感じが古き良き時代の芸人っぽくて、ぼくはすごい好きなんですけどね! 一分じゃ足りないですね。

ヘッドライト 181
和田くんの淡々としたボケが毎度のことながら最高。往年の「ビックリハウス」みたいなネタだ。「勝手に送りバント」「残酷な店員のせいで」「3分に一本の順調な環状線」。 

トット 152
ボイパ。限界が見えている芸風だがチャレンジする精神と可愛いルックスを評価したい。

カーニバル 42
わざわざ金を払って見ようとは思えないタイプの女子二人組。つまり舞台に上がってはいけない顔。ネタも酷く、発声もなってない。下品なことを言えば笑ってもらえると思っているのだろうか。浅薄さが目立ち、一切のセンスを感じない。

粗品 159
「サイケデリック・スピード・フリークス」という言葉が頭に浮かぶ。つまりハイ・ライズ級のフリップ芸。客に考えさせる時間を与えない高速ボケ連射は、おきゃんぴー以来の衝撃。凄いスピードなのだが自覚的で展開がしっかりしている。フリップ芸の至高がバカリズムだとすれば、もう一方の最終到達地点が粗品かもしれない。まだ二年目で童貞だという。今年のオールザッツ、最大の収穫だ。

■準決勝

粗品 154
ケンケンオクトパス。「中卒は黙れ/みつを」。ルックスも可愛くて、粗品はいいねー。

ヘッドライト 112
大阪で生まれた女から生まれた女。なにわ筋だよ十三は。おらまずはさいたまさ行くだ。

プリマ旦那 120
入院ネタ。うーん。面白いのだが、舞台でやる意義をあまり感じない。そんなに可愛くも面白くもないキャラを押されても…って感じ。独善的で押し売り感が強い。

0.03秒 97
トムとジェリーとかポパイとか、昔のアメリカのアニメーションを見てるようなスラップステッィクな動きに感心。

クロスバー直撃 161
絶対に鳴らないラッパはどうしても笑ってしまう。音が良いんだもん。

山本晶子 139
普通のガールズトークの可愛さを抽出。客席に女性が多いから有利だな。


■決勝

粗品 176
こんなアグレッシブな童貞、見たことない。優勝。

山本晶子 120
どんどん普通の会話になってきた。飽きた。

クロスバー直撃 140
大砂肝を投下して自爆。とても美味しそうだけど、面白くはない。


■ネタ組

千鳥
「ご予約のほう確認させていただきますネタ」は変幻自在だ。七五三の記念写真を「マッカーサーがタラップ降りてくるシーン」で撮らせようとする。爆笑。ノブが高そうな腕時計をしていて、千鳥もすっかりベテランだなーと思わせる。

アインシュタイン
昨年優勝コンビ。放送できるギリギリのレベルのルックスだ。こんなにアゴの長い人間は世界中探してもそういない。最初のツッコミをハモったところだけ面白かった。あとはダラダラしていてネタとは呼び難い。すごく面白い雑談という風情。

笑い飯
西田太ったなー。何年やってるんだ、この「我々は宇宙人だネタ」。面白いけど、今はあまりハマらない感じ。「笑い飯」という名前に特別な感情を持っているおれたちは、まだまだ彼らに爆発的な何かを期待している。

かまいたち
マジックで落書きした顔で笑わせようとするだけで「これで笑ってはいけない」と心底思う。すべての話芸、人を笑わせるスキルを冒涜する愚行。逆に、これで笑っている人は「なぜ今自分は笑っているのか」を考察し、深く反省すべきだ。かまいたちについてはこれまでも苦言を呈してきたが、本当に最低で最悪だ。

ウーマンラッシュアワー
バイトシチュエーションコント風漫才の金字塔「バイトリーダー」のニュー・バージョン。好き嫌いの別れるところだろうが、おれは好きだよ、バイトリーダー。

藤崎マーケット
あるあるネタ(細かいモノマネ)のパイオニア。年々笑いの量は減っていき、今回はとうとう爆発的な笑いはなかったように思う。あるあるネタはその名のとおり日常的なものだから共感されやすい。2009年にはこの手法でオールザッツを制した藤崎マーケットだから、普遍的かつ難しい、この芸を極めてほしい。

2700
もうめちゃくちゃ2700。こいつらだけは何をやってもいいモードになっている。説明不能。哲夫だけ泣くほど笑っていたが、哲夫以外はほぼキョトーン。もうめちゃくちゃ。

スマイル
糞つまらない。一瞬も笑えない。なぜこんなことになってしまったのだろう。スマイルは漫才の構造をどこかで勘違いしてしまったようだ。彼らには客の笑っていない姿が目に入らないのだろうか。

ダイアン
「準新作です」で爆笑。今や最も安心して見ていられるコンビ。この安定感は素晴らしい。

ザ・プラン9
圧巻のサスペンス・コント。実によく出来た構成で、ずっとおとなしかったなだぎが終盤途方もないアクションを繰り出し独壇場に。この緩急こそプラン9。本当に面白い。

スーパーマラドーナ
格闘ゲームのネタ。数年前までパッとしないコンビの代表みたいな印象で、ソラシドと同じレベルだと思っていたのだが、去年のTHE MANZAIで見違えるほど面白くなっていて驚いた。ところでソラシドはどうなったのだろうか。

ミサイルマン

ジャルジャル
「頭おかしいやつ全然怖ない」「一歩も引かへん」で押し通すテンション高いコント。賛否はあるだろうが、おれは相変わらずジャルジャル好きなんだよねー。ミニマルかつハードコア。スーパーアー以降のボアダムスみたいなカタルシス。とにかく哲夫が楽しそう。

学天即
完璧な漫才。本当に素晴らしいと思える正統派。ボケが細かい。ツッコミも真剣だ。自然なフローの中で「とんじる」と「ぶたじる」を交互に出してくる絶妙なボケ。それを「どっちでいく。とんかぶたか定めてから来いよ」とぶった切るツッコミ。このスキルは至芸だ。

銀シャリ
冒頭いきなり「カ・カラオケ」と噛んだところを「ラ・フランス」で拾うツッコミが喝采を浴びていた。しかし、それは事故みたいなもので、ネタは相変わらずしつこくて胸焼けがする。

天竺鼠
将棋の駒を被り、かっこいい音楽に乗って何らかのダンスをしていた。とにかく音楽がかっこよかった。あれはなんという曲なのだろう。とにかくかっこよい音楽だった。あれはなんという曲なのだろうか。かっこよかった。かっこよい音楽だった。

ギャロップ
何か通販番組のネタだったようですが、あまり笑えなかった。そして、このレビューの為に録画をもう一度見直してみようという気にならない。

レイザーラモンRG
客席を巻き込んで大阪の街の「あるある」を安全地帯のモノマネで歌い上げるという精緻に計算されたシチュエーション。それをグッダグダに演じて崩壊させる。もはや漫才でもコントでもないが、このスリリングな展開と「蒲生四丁目交差点めっちゃ混む」で見事に締めたライブ感にエンターテイナーとしてのRGの実力を見た。

土肥ポン太

野性爆弾

以上です。
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by kamekitix | 2013-02-18 13:17 | Review
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