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12月10日
足が痛くて会社を二日休み、昨日からようやく出社。大阪出張はキャンセル。松葉杖での移動は全身運動だ。バタフライで泳いでいるような感じで疲れたので、今日は杖を片方だけにする。負傷している足を少し床に着けてしまうが仕方ない。松葉杖二本で歩くと足以外の部分もあちこち負傷してしまいそうなのだ。もし雨に降られたらもうお手上げだろう。松葉杖、めんどくさい。でも自業自得なので仕方ない。夜はアマゾン・プライムで「ゴッドファーザー」「ゴッドファーザー2」。マーロン・ブランドがかっこいい。アル・パチーノの情けない感じはあらゆる二代目社長の悲哀に通じる。救いようのないエンディングだなぁ。若きゴッドファーザーを演じるロバート・デ・ニーロがクール。

12月12日
母の四十九日法要で三重県亀山市の寺へ。暖かくて好天。ほんとうは前日から大阪に行って千里の実家と亀山を往復する予定だったが、足のケガで荷物を運ぶことができないため、その役を姉に代わってもらい、申し訳ない。帰りはJR快速で名古屋まで甥と二人で。来シーズン、ナゴヤドームで中日×DeNA戦を観る約束をして別れる。夜になって、足が痛む。

12月15日
週が明けて会社へ。がんばって二日出社したが、片松葉杖でウロウロしたのが良くなかったのか、足がひどく痛む。ロキソニンを飲むが効かず、夜も痛みで目が覚めてしまう。カンパニー松尾さんに誘っていただいていた14日TOKUZOでのHMJM上映イベント「どついたるねんファッカーズ」も欠席で、申し訳ない。これはほんとうにただの捻挫なのだろうか。

12月16日
前日に予約して、朝から名古屋市南区の総合病院へ。いわゆるセカンド・オピニオン。東海市の個人の整形外科とはオペレーションがずいぶん違う。受付に女の子が三人並んでいて、みんな可愛い。対応してくれた美少女の名札をチェックしてすぐにFacebook検索。今春専門学校を出たばかりだから二十歳か。診察してくれた整形外科の先生も30才ぐらいに見える元気な女性でハキハキと的確にアドバイスしてくれる。前後左右の動きをきちんと固定するサポーターを購入。なによりCTを撮って骨に異常がないことを確認できて安心した。正しくは「左前距腓靭帯損傷」。結局、東海市の町医者が充分に固定してくれなかったから回復が遅れたのではないか。会社は四日間のスケジュールをすべて白紙にして有休。家でずっと「ハマジム・ザ・ワールド」の原稿を書いている。くだらないが、自分では面白くて仕方なくて、書くのが止まらない。

12月26日
会社休みまくり。妻とワインを飲みながらアマゾン・プライムで映画をたくさん見ている。「鑑定士と顔のない依頼人」が面白かった。足はずいぶん良くなって、痛くて眠れないということはなくなったけど、まだサポーターで固定中。最初からだいどうクリニックに行けばよかったなあ。アマゾン・プライムで知ったLotusというバンドが気持ち良くてアルバムをたくさん登録。ポスト・ロックがジャズを目指す過程でエレクトロニカとレゲエの要素が混じったような真のフュージョン。ボアダムズ『ワウツー』、櫛引彩香『恋する運命』、三輪二郎『Ⅲ』、Boris with Merzbow『Rock Dream』、KISSの75年のライブ、『Pillows & Prayers』とか。要するにめっちゃ好きなテイストの中古盤屋を見つけたような気分。アマゾン・プライム廃人になりつつある。読書は平山夢明「独白するユニバーサル横メルカトル」。キンコメ高橋氏が女子高生の制服をたくさん盗んでいたことが発覚し逮捕。キンコメ大好きだし、なんとなくルックスや性向に他人とは思えない親しみを感じていた芸人さんなのでショックだ。今年も偉大な先人たちが鬼籍に入られた。水木しげる、野坂昭如、北の湖、加藤治子、原節子、桂米朝、松谷みよ子、鮎川悦子a.k.aシーナ、宮尾登美子といった偉人たちが母と同じ年に亡くなったことを覚えておこう。来年はもう誰も死なないように。誰もケガや病気をしないように祈る。

12月28日
再び片松葉で出勤。会議をふたつ。定時退勤でタクシーでハポンに向かうがテレビ会議で使ったパソコンを片付けてないことに気づいて同僚にお詫びLINE。それぐらい急いで「つぶろっく」へ。18:30に到着。DJ担当だが今夜はほんと何も考えずiTunesの中にあるものをVirtual DJ8で流すばかり。出演バンドがどれも面白くて最前列で堪能。THE PYRAMIDが一瞬で1970年に吹き飛ばされるようなプログレぶりで最高にかっこよかった。かつてどこかで観ているはずだが忘れている。ホームページを拝見すると金山のブラジルコーヒーの人なのだな。最後に登場したわたなべよしくにも凄く良かった。女の子みたいなハイトーンでギター弾き語り。歌いたいという気持ちが溢れ出していて、神々しいほどに美しい。ライブとは純粋な情熱を目の当たりにすることだ、と思う。磯部さんと名鉄特急で帰宅。リュック持ってくれたり、特急の指定券買ってくれたり、ほんとに優しくてありがたい。安田謙一さんの『神戸、書いてどうなるのか』を読了するのがもったいなくて2ページずつゆっくり読んでいる。おれはまだまだ名古屋を知らない。いつか安田さんみたいに名古屋について書けるといいな。

12月29日
昼の新幹線で東京へ。ホテルメッツ渋谷にチェックインして休憩。片松葉で渋谷の雑踏に突入。工事してて歩道橋の昇降がけっこうキツい。でもみんな道を空けてくれるから杖は良いね。道玄坂下の喫茶店で仁田さんと待ち合わせ。いろんな近況を聞いて、廣川さんと三人でクアトロへ。豊田道倫のライブ。エレベーターでいきなりJAN相見さんに会う。受付でHEADZ荻原さん。このブログの空間現代の記述について詫びる。いつかきちんと空間現代のライブを観たい。今夜は久しぶりの方たちにたくさん会えて嬉しい。タートル今田さんとは6年前の「春一番」以来。開演時にはかなり盛況。あとで荻原さんに聞くと半数近いファンが新譜を買って帰ったらしく大成功。西光祐輔が仕切る撮影エリアに入れてもらって皇族みたいなポジションに座って観覧。松葉杖効果である。一曲目「悪い夏」で久下さんのドラムがいきなり暴走したが、そこはもう海千山千の猛者が集うキチガイ集団mtvBAND。荒業連発のめくるめく轟音ポップ。名古屋の真弓さんが仕込んだ照明オペレーションも文字通り激熱。弾き語りパートで久々に聴いた「町の男」の情景と美メロに感服。3時間に及ぶ素晴らしいコンサートだった。単純にこれだけの数のメロディを紡ぎ、20年歌い続けてきたという実績に興奮する。それを求めて若い客が増えていることも喜ばしい。隣のビルの居酒屋で打ち上げ。途中でMARKが来たものの、それ以外は見事に男性ばかり。大橋仁のキュートな毒舌と、宇波さんが意外なものにハマっている話が面白かった。また大阪でゆっくりお話ししたい。3時過ぎに店を出ると地下へ続く階段の、死角とは言えない踊り場に若いカップルがいて、女の子がスカートをまくりあげている。どうやらパンティを穿き直しているようだ。びっくりして目をそらすと、臆せず見続けていたヨシノビズムが「松本さん!ベロチューしてる!」と教えてくれる。再び上から覗くと、どうやら情事の後のキスのようで、そのあと立ち上がって去った。あと10分早く店を出ていたらファック真っ最中を目撃したかもしれない。サイボーグの渋谷、冬。

12月30日
メッツをチェックアウトして銀座線で浅草へ。どら焼きの「亀十」の行列が凄くて昨夜のクアトロより混雑している。10月に死んだ母親が浅草生まれで生前よく「私が死んだら言問橋から隅田川に骨を撒いとくれ」と言っていたので、それをしに来た。母親は昭和3年生まれ。東京大空襲で隅田川の水面が死体で埋め尽くされた光景を見ている。風も弱く、年末と思えないほどの陽気で快晴。散骨日和。約束どおり橋の上から美しい川面に砕いた遺骨を撒く。おれは親不孝な息子だったが今日は少しだけ格好をつけさせてもらったぜ。帯同して写真を撮ってくれた西光祐輔と仲見世デート。妻へのお土産に「木村家」の人形焼と「助六」で木彫りの鶴亀を買う。西光くんが連れて行ってくれた洋食の老舗「ヨシカミ」のオムライスが旨かった。今度はコロッケとかシチューとか食べたい。「ぱいち」も行きたい。浅草、また平日にふらっと来よう。浅草線で品川へ。17時の新幹線で名古屋へ戻った。
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by kamekitix | 2015-12-31 23:59 | Diary


WEATHER 069 / UNKNOWNMIX 41 / HEADZ 211
発売日:2015年12月30日(水)
定価:2,400円 + 税

01. 雨の夜のバスから見える
02. SHINE ALL AROUND
03. ありふれたジャンパー
04. そこに座ろうか
05. 愛したから
06. 24時間営業のとんかつ屋
07. どうして男は
08. ともしび商店街
09. サイボーグの渋谷、冬
10. 帰省
11. I Like You
12. 小さな公園
13. Girl Like You
14. 倒れかけた夜に
15. Tokyo-Osaka-San Francisco
16. また朝が来るなんて

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豊田道倫が誰かに助言を求めているのを見たことがあるかい。おれは一度もない。「Bluetoothのイヤフォン」という歌詞を「ブルートゥルース」と歌っていたので「ブルートゥースやで」と指摘したことはある。知り合って22年いろいろ提案やアドバイスをしてきたが聞き入れられたのはそれだけだ。徹底的に自分のことを自分の手法で歌い続けてきた豊田はそのコアな表現方法ゆえにメジャー・アーティストとして大きな利潤を生むことはなかった。いつでも世論は軽薄な皮相にあり何枚も皮を剥かねば露出しない彼の本質が一般大衆に消費されることはおそらく今後もない。それでもまた朝が来るなんて。わけがわからなくて笑ってばかりの20年。最高にファニーでヒップでロックな歌手が日本にいる。『SHINE ALL AROUND』を聴けば、誰にでもわかることなんだけど。

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01. 雨の夜のバスから見える
mtvBANDによるニューウェーヴなダンス・チューンで軽快に始まる『SHINE ALL AROUND』。ギターのフレーズなどストイックかつクールでひねくれていてSTEREOLABのミニマリズムを思わせる。実はおれはSTEREOLAB最強説を唱える者でありニュー・オーダーよりマイブラよりSTEREOLABが好きかも、と、こないだ思った。バスの車窓から世界を膨らませるMTリリックの普遍的手法のひとつ。彼は最近車の運転をしていないようだ。

02. SHINE ALL AROUND
工藤冬里さんによる作品。資料には「予測不可能なアルバム・タイトル・トラック」とある。『ROCK’N’ROLL 1500』における弓場や尾崎やおれの役目を冬里さんがひとりで担ってくれたようなキャスティングだと想像すると、このほんの数秒の奇怪な音像は、もう充分な長さである。

03. ありふれたジャンパー
最近のライブで圧倒的な存在感を放っている曲。佐野元春コンシャスな節回しと情景のカット割り、MT特有のシャウトが共存するキャッチーな名曲。『SHINE ALL AROUND』からシングル・カットするならまずこの曲だろう。U-zhaanのタブラだけ従えた贅沢なアレンジ。mtvBANDでがっつり録音してほしいところだが、意表を突いた。


04. そこに座ろうか
9月に発売されたシングル。この曲は本当に凄くて、世界中のひとがひっくり返ってビックリしていいと思うのだが、特に驚天動地の騒ぎが起こったというニュースは耳にしない。誰も聴いていないのだろうか。何がどう凄いのかを盆休みに書いたので以下再掲。主旋律を凌駕せんとする勢いの妖艶なハモリは鈴木祥子さん。根源的マイブラ愛に満ちた怒涛のシューゲイザー。久下さんのパンパンに張ったスネアの激烈なフィルイン。目の眩むような浮遊感を放つ、聞いたことないコード展開のサビ・メロ。しかもサビは一回しか演奏されないという狂気のアレンジ。これほど緊張感の漲るバンドは他にない。まさに極道ロック。


05. 愛したから
割と平面的な感じで淡々と演じられる愛のグラフィティ。かっこいいピンク映画を観たような気分になる。これこそ弾き語りっぽいナンバーなのにまた意表を突いてバンド編成での録音。モテモテMT愛の独白にエッジの効いたメンツが彩りを添える感じが静かにトゥー・マッチ。

06. 24時間営業のとんかつ屋
まず「24時間営業 とんかつ屋 目黒」で検索だ。深夜営業の店はあるけど24時間営業は見当たらないぞ。まぁ個人的にとんかつに思い入れはなく、今後死ぬまでとんかつ食べられないと宣告されても別にいいです。MTは何でもよく食べるね。この曲はmtvBANDによるコミカルなアレンジ。四拍の轟音ロックが散りばめられたキュートな肉食礼賛ソングで、おれみたいな草食系優男へのカウンター・パンチ。

07. どうして男は
ベースを前面に出した珍しいアレンジだな、と思ってクレジットを確認すると岩崎なおみさん(Controversial Spark)による客演。この歌詞はまったく他人事ではなくて、おれが急に自殺したらこの曲のせいだと思ってください。

08. ともしび商店街
弾き語りでよく歌われている最近の定番曲。展開は少ないが、前曲に引き続きドライブしまくる岩崎さんのベースにトンチさんのスティールパンまで繰り出した終盤は爽やかでさえある。おれはスティールパンの音が好きで今年はその名も『STEEL LOVE』というオムニバスCDを買ったりした。Earl Brooks最高。この曲の歌詞は正直よくわからない。安いテレビは「飛行機に乗ってどっかへ行ったあいつ」と一緒に商店街で買ったのだろうか。おれも「本気じゃない」みたいなことをよく言われる。しかし、そもそも「本気」って何。最後はなんだかカッコイイ。この世界そのものが「ともしび商店街」なのかもしれない。ともしび商店街に薬局はあるだろうか。足を捻挫して痛くてロキソニンを買いたいのですが。

09. サイボーグの渋谷、冬
チキチキしたリズム・トラックに乗せて歌いだすのは冷牟田敬。そのあとMTと合唱していくのだが、後半になってこのリズムが打ち込みじゃなくて久下さんのエレドラなのではないかと想像できて「このレコーディング楽しそう」と思った。まさに「サイボーグの渋谷、冬」。そうとしか言えない。

10. 帰省
今年母を亡くし、父は28年前に死んでいるので、帰省する理由を失ったおれにとっては少し感傷的な歌詞。かなり具体的なタッチで親子三代の愛情が描かれていて、ちょっと切ないけど温かくて力強い。カンパニー松尾さんの録音による弾き語りライブ・テイクとバンドでのスタジオ新録をジョイントしたと思われる。バンド・テイクはmtvBAND本領発揮の爆裂サウンド。

11. I Like You
2015年ベスト・シングル。1993年にもらったパラダイス・ガラージのカセットの衝撃が甦る。歌詞のすっとぼけぶりと仄かな恋の情景がフレッシュ&ラッスンゴレライ。今ようやく気づいたけど「おねえさん」のところだけ冷牟田くんが歌ってるんだな。シングルと違って長いアウトロにMMEEGG!!!という女性のコーラスがトッピングされている。画像検索したらなんだか美女じゃないですか。今度紹介してください。この22年間、MTとわたくしはたくさんの女性を紹介し合ってきました。この話は長くなるのでまたの機会に。


12. 小さな公園
加地等のカバーをウクレレ弾き語りで。2011年に急死した同い年のシンガー。MTの詩に頻出する「消えたあいつ」の象徴的なひとりと言えるだろう。これはお節介な言い草だが、加地くんを支えた関係者たちの消息が頼りなくなりつつあるのもMTの自己投影を駆り立てる一因になっているのかもしれない。「思わず口ずさむ無意味な鼻歌を君にあげよう」と歌った加地くんのだらしなくも優しい姿、二度しか会ってないけど、おれも忘れられない。

13. Girl Like You
彼のディスコグラフィの中でひときわ異彩を放つインスト・アルバム『アプローチ』がおれは大好きなのだが、20周年記念アルバムということで『アプローチ』的な作品を録音したのかな。でもこれバンドで録ってるっぽいからエレキギターは冷牟田くんなのかな。謎が多い1分半のインスト。

14. 倒れかけた夜に
宣伝動画を観ると『SHINE ALL AROUND』のリード曲っぽい感じでしょうか。ポップなパンク・チューンだが、コードが複雑であまり一般的な展開でないことは、ギターを弾けないおれにでも理解できる。終盤加速するドライブ感はまるでダムド。以前も無意識にストゥージズに似たフレーズを弾いた曲もあったし、mtvBANDとオリジナル・パンクの近似性について分析してくれるライターはいないかな。

15. Tokyo-Osaka-San Francisco
即興と思われるモノローグの部分で爆笑。本人もちょっと笑ってるやん(笑)。「Tokyo-Osaka-San Francisco」最高。これは『ROCK’N’ROLL 1500』でいうと「LOVE on the beach」みたいな役割か。この曲をライブでやるなら弓場に代わっておれがラップしたいよ。

16. また朝が来るなんて
川本真琴さんを贅沢にキャスティング。タイトルだけ見ると絶望的な夜を思わせるが、これは希望に満ちた曲であり、ラジオ体操のときによく聞いた「新しい朝が来た希望の朝だ」という歌に近い。今、ネット検索したらあの歌のタイトルは「ラジオ体操の歌」というのだな。どうでもいい豆知識ばかり毎日増えていく。どうでもいい豆知識ばかり増やしておれはどこに行くのだろう。死刑囚がいるのは刑務所じゃなくて拘置所だ。命はいつまで燃えるだろう。まったくわけがわからない。また朝が来るなんて。笑ってしまう。『ROCK’N’ROLL 1500』から20年。あっという間だ。50周年を祝えるように長生きしよう。









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by kamekitix | 2015-12-29 10:00 | Review
祝再発!大ヒット祈願!
Sister Paulの名盤2作がまさかの&待望の再発です
ボーナス・トラックに未発表音源多数収録!
紙ジャケ仕様で見たことない写真も多数掲載!
大越よしはるさん、安田謙一さん、ススムちゃんの書き下ろしライナーノーツ!
という豪華版なので、みなさん買いましょう。

リリース記念にですね、わたくしが2005年に制作したミニコミ『溺死ジャーナル471』に掲載したSister Paulのインタビューの記事をJPGで貼り付けます(7枚あるよ)。
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by kamekitix | 2015-12-16 16:03 | Photo
10
Deerhunter
「Fading Frontier」
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09
花電車
「LIVE AT NOWHERE 1987-1989」
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08
立石草太
「hit and away」
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07
MG
「MG」
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06
CHVRCHES
「Every Open Eye」
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05
Sugar's Campaign
「FRIENDS」
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04
冷牟田敬
「noise myself」
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03
浦朋恵
「ナツメヤシの指」
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02
豊田道倫
「SHINE ALL AROUND」
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01
Weekday Sleepers
「Keep Left」
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by kamekitix | 2015-12-07 17:24 | Review
10月25日
朝、千里中央の老人ホームからの電話で起こされる。入居している母が心肺停止で間もなく医師が来て死亡を確認するとのこと。午前8時14分、実母松本不二子逝去。面会のため千里の実家に泊まっていた姉が前夜「高熱が出て意識低下してる」とLINEしてきて「それって危篤ってこと?」と返信すると「長くはないかも。でも今日明日の話じゃない」という旨のレスだったのでのんびり寝てた。おれとは正反対の、竹を割ったような気性で介護福祉士の資格を持ち鋭いジャッジと迅速な行動力を誇る姉が珍しく状況判断を誤ったようだ。満88才の大往生。死因は老衰。病気もせず苦しまず、老人ホームのベッドで亡くなったのは家族としてはありがたいケースだろう。前夜の姉の予測さえ裏切って素早くスッとあの世へいった母の身のこなしに感謝する。午前中に新幹線に乗りLINEで葬儀社手配をしながら千里へ。老人ホームから遺体とともに千里会館に移動。葬儀打ち合わせを2時間。姉は一旦横浜へ戻り、おれは千里の実家で眠る。今年はほんと葬式が多い。いつも義父から借りているのでそろそろ自分の数珠を買おう。

10月26日
「高部あい容疑者」という字面のギャップ、破壊力高い。高部知子なら違和感ないけど。何が起こるかわからないなあ、芸能界って怖い。母の遺影に使う写真をホームから千里会館へ持参。担当営業が人懐っこいよく話す男で憎めない。「新卒のときUSEN受けて落ちました」などと余計なことを言っている。夜、横浜から姉の家族がやってきて千里セルシーの屋上の居酒屋で会食。義兄に会うのは15年ぶり。よく呑み、よく話す人たちで実に楽しい。一家は千里会館の、ホテルのスイートルームのような豪奢な遺族用控室に宿泊。おれは今夜も千里の実家。

10月27日
朝9時から葬儀。妻が新幹線でやって来た。参列者は姉の家族四人とおれと妻の六人。他の親族は参列せず、葬儀社に依頼して供花も電話受付の時点で拒否するという排他的な態度を徹底したのは故人の遺志による。亡骸を焼いている間にタクシーで千里中央へ移動してみんなで昼食。妻の挙動は常に的確かつ清楚だ。火葬場から斎場に戻って初七日法要を前倒しで。坊主への支払だけで25万。ええ商売やのう。骨壺と遺影を抱いた姉とおれは老人ホームの部屋の片づけがあるので大阪に残り、義兄・甥たち・妻は新大阪からそれぞれ帰宅。その新幹線の中でも妻の気遣いが絶妙だったらしく、姉が「何故あんたみたいなヘンな男にあんな素敵な奥さんがいるのか」ということを何度も言う。夕方までホームの居室を整理。夜は姉と二人で実家で晩酌。6才離れた姉とサシで呑むのは生まれて初めてかもしれない。母の四十九日が、28年前に死んだ父の命日にあたり、そのロマンチックな巡り合わせに姉は「そういうことか」などと言って感激した様子。おれは「そういうこと」にはあまり共感しない性質だが「確率としては1/365にすぎない」などと野暮を言うのは止しておいた。
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10月28日
母が晩年の10年を過ごした特別養護老人ホームの居室を正式に解約し、明け渡し。思えばおれの親不孝をすべて受け入れてくれた施設であり、最大限の感謝に堪えない。母の介護に関わったすべての職員の皆さんに感謝。特に平井さんというまだ20才ぐらいに見える長身の美女が実にキュートでまた会いたい。姉は横浜へ戻り、おれはキングジョーと梅田東通りで夕食。のぶちゃん、ビノシュ。また山のように本を貸してくれた。有り難いが、重い。

10月29日
ゆっくり起きて千里中央の市役所へ。各種社会保険の喪失手続を完了。未払の年金が二種類あるらしく、これをおれの名義で受け取るのが結構面倒臭そう。しかし今回の滞在はすべての用事が千里中央と桃山台で完結して、豊中市は便利だね。久しぶりによく働いた。神経は脆弱だが、意外と頑健な肉体に産んでくれた亡母に改めて感謝。正午の新幹線で名古屋に戻り、四日ぶりにわが家に帰還。

11月5日
会社のすぐ前のコメダ。突発性難聴で休職中のK君とコーヒー。本人は復職する気満々だが診断書の内容がNGでもう一か月休職を延長。しかし特筆すべきはこのコメダに勤務するウエイトレスの美しさである。スラリとしたプロポーションで実にきれいな顔をしている。左利きらしく、左手でグラスを置いているのも萌える。制服のポロシャツが身体に密着しており、胸がペタンと平たくて、ほとんど乳房がないのがまた可愛い。この子のイメージビデオどこかで売ってないだろうか。あったら定価で買う。読書はジョーが貸してくれた友成純一「獣儀式」。ひたすらグロテスクを極めたホラー小説。肉でできた人柱の描写が強烈で夢に出てきそう。

11月7日
飴村行「粘膜兄弟」が面白くて、500ページほどの文庫だがほとんど一日で読んでしまった。読むの遅いおれにとっては記録的な高速。愛する人たちが死にまくる友成純一を読んだ後なのでむしろハッピーな読後感。終盤出てくるキーパーソン(爬虫人)の名前が「亀吉」で大いにシンパシー。

11月12日
昼から東京。ランチは渋谷東交番近くのチリチリでカレー。歩いて青山まで。社長室での撮影立ち合いなど有意義な時間を過ごす。珍しく働いたわ。懐かしい顔が多くて楽しい。夜は渋谷。智子さんとラーメン凪、ワイン酒場で夜半まで。大好きなホテルメッツ。

11月13日
新卒一年生の研修・面談と、2017新卒採用ツールの取材。道玄坂の会議室と道玄坂登り切ったところにある自社ビルで並行。渋谷でも懐かしい人たちにたくさん会う。夜は恵比寿のKITSUNEで一年生懇親会。人事課長が締めの挨拶してるのに後ろの席でギャーギャー騒いでるやつらにキレる。経費で飲む宴会で学生ノリの社員は許せない。とはいえ二回りも年下の子たちだからなあ......。2004年入社の人事課長に「拓也さんがキレるの見たのは自分の入社式以来です」と言われる。11年半ぶりに怒鳴った。そのまま深夜までKITSUNEで打ち上げ。夜は快適なホテルメッツ。今回の出張のスケジューリングは完璧。素晴らしい人事部。

11月20日
有休をとって朝から妻の運転で亀山の寺へ。来月の納骨を前に墓の砂利などを整えたいという妻の発案だ。こんなアイディア、一生かけてもおれには出てこない。亀山のサービスエリアで伊勢うどんとソフトクリーム。昼には東海市に戻り、市役所と年金事務所で亡母の年金についての手続。しかし、まだ銀行の手続を何もしていない。何をどうしていいかわかってないので来月大阪で信託銀行に相談してみよう。夜は妻が買ったブロックスというボードゲームで遊ぶ。ルールは単純。定石を見出したり、相手の手を読んだり、という駆け引きはまだできていないが、微妙に頭を使うようで、刺激が心地よくて面白い。間違っていつの間にか入会してしまっていたアマゾン・プライム。ストリーミングのコンテンツが面白くて大いにハマる。映画は「旅の重さ」「冬の華」など70年代の邦画を観た。音楽も充実していて、これiPhoneで聴けるからiTunes要らないんじゃないか。だってSteely DanもDorianもSpyro Gyraも全アルバム聴けてしまう。勤務先の自社製品と思い切り競合するが、これで年会費3,900円は決して高くない気がする。

11月25日
ぴあ関西支社の和久田善彦さんが編集された安田謙一さんの新刊「神戸、書いてどうなるのか」を送ってくれた。安田さんにもさっそく感想メール。この日記とは別にブログで感想を書こう。会社で突然名古屋支店長の本社異動が発表されてフロアに衝撃が走る。今年の一月に東京から転勤してきたばかりの若くてかっこいい青年で、クールに見えるが心根は熱く、一年足らずで部下たちのハートをがっちりつかんでいた。部下を守るために上司とケンカできる人。上司の顔色ばかりをうかがうひとが多い中で稀有な人材だが、こういうひとに限って出世しちゃうんだよねえ。

11月27日
TOKUZOで「カンパニー松尾の世界」。山口雅さん主催のシリーズ・イベントで、今回は海外モノという括りで「TANGO」(2012)と「YOGA」(2008)の上映。どちらも紀行ドキュメントとして秀逸で、特にアルゼンチンで撮影された「TANGO」は松尾さんの片想い、思い込み、そういうのひっくるめた「子供っぽいおとなの純情」みたいなものが炸裂していて、超面白くて、泣ける。「YOGA」は対照的にドライな求道者のすれ違いが描かれていて、この二本のセレクトは絶妙だった。上映後に松尾監督とふたりでトーク。いつにも増して挑発的な物言いになってしまい失礼だったと反省。でも松尾さんの、いまだに整理のつかない、渾然としていて複雑な、こじらせちゃってる男の本音をステージで引き出すことができて良かったかと。雅さんは逆に「笑えるTANGO、泣けるYOGA」と言われていて、女心はわからないものだ。

12月4日
栄五丁目の吉野家で牛丼を食べてから鶴舞のKDハポンへサイクリング。大好きな冷牟田敬のライブ。ソロ演奏を観るのは初めて。轟音エレキギター弾き語り。エフェクター、サンプラー、リズムマシーン。すごく良かった。でも短すぎる。冷牟田くんだけで二時間は見たい。MCが冴えていて「この曲はやらなくていいんだけど」とか、最前列のお客さんに「こんな近くにいるのに大きな音出してすみません」と言ったり、準備に手間取ってウロウロしながら「ウロウロしてますね」、アンコールに応えて再び登場するなり「ほんとにこんな音楽好きですか?」など爆笑トーク連発。昆虫キッズではあまりの無口さに留学生と間違われていた寡黙な冷牟田くんがよく喋る。何度も書くけど三年前に死んだ弓場宗治が目指してたショーはこれだったのではないかと思った。ドゥルッティ・コラムとシューゲイザー。シュー・ゲイザー(靴を見つめるひと)とスター・ギャザラー(星を集めるひと)は似ている。「シューティング・スター・システム」を提唱したのはジギー・アテムだった。こんなことを書くひとはもうおれしかいない。麓健一さんは4年前のアルバム『コロニー』が好きで一曲目でいきなり「ロンリネス凧」をやってくれたので嬉しかった。曲も声もほんと好き。ルックスも好きよ。ぼくが20才の女子なら逆ナンしてます。小森清貴さんは声質からしてポップでメジャー感があるので、こんなアンダーグラウンドなところにいちゃダメだ、と思った。特におれなんかとつきあっちゃダメ。売れるものも売れなくなる。まるでシスターポールやミックスナッツハウスのように。まったく予備知識のなかったマツバナオキさんのバンドもすごく良かった。おれはDJと称して転換時場内音楽係を担当。HELLAの同じ曲二枚使いで流したら次々とひとが寄ってきて「HELLAですね!」と声をかけられ、HELLAの人気に驚いた。会社の美弥ちゃんも来てくれて嬉しくて幸せな気持ちで金山駅まで自転車で帰る。最終の普通かな、いや、それより早い急行があるかな、などとホームの掲示板を見ながら階段を降りていて、最後の一段を踏み外し、思いきり尻餅をついてしまった。DJやるのにノートPCを入れてていつもよりリュックが重かった。左足首を捻って激痛。「折れたかも」と思いつつ特急に乗り込みながら妻に電話。家の最寄駅まで10分。下車したホームから改札まで歩けない。けど片足でぴょんぴょんして何とか迎えの車に乗って帰宅。足の甲がソフトボールみたいに腫れているので西知多総合病院の救急外来でレントゲン。骨折していないようだが「明日必ず整形外科に行ってください」との診断。夜勤の先生がめちゃイケメンで可愛くて、妻と見惚れる。痛み止めと貼り薬もらって2時に帰宅。ベッドに上がれないのでソファに布団を運んで眠る。

12月5日
朝から自宅近くの整形外科へ。ずいぶん年季の入ったレントゲンで念入りに診てもらう。骨折は回避されており、捻挫で全治四週間との診断。松葉杖を借りて歩く。来週予定していた大阪出張は不参加を決め込み各位にメール。栄の事務所までは通えるだろうか。来週末は母の四十九日で三重県の寺で納骨があるのだが......。千里中央の実家に置いた遺骨や位牌を運んで往復しないといけない。とりあえず現状では無理だなあ。治り具合の進捗による。「こまった。すみません。どーしよー」と姉に相談LINE。
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by kamekitix | 2015-12-05 19:46 | Diary
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